夜風の町
おまえは
砂色砂撒き
誰をか知る
その愛しさ

過去が殺す
涙を帯びる声
観念に怯える
希う様に心を
そうだろうけど

篭の鳥が飛ぶ
夜咲く花は白い
おぞましき人々

婉曲な逃げ道
言葉知らずの墓
堪えがたい清純
抑えられぬ屈折
オプティミストと

文学処女の妄信
空澄む朝に吐息
閃かせてけだもの
信じることの哀感
サンディ・サンダー

私をうるおす水
不毛なセクシャル
つれづれに恋して
私は知っていたよ
刺激への単純な反応

それは私の免罪符だ
桎梏が首をも絞める
いかにも決意めいた
その軽薄さと心無さ
かじかむ手に夜空

生けるが如き屍に
涙が出るほど甘い暗闇
涙のようには乾かない
郷愁のバッドトリップ
行き着く場所も息苦しい
鼓動のようには昂らない

許される限りの悪徳
あかがねいろの天使
どこに心が落ちている
恐るべき文学少女たちへ
かくして私は幸せに死ぬ

幸いなことに理解できない
口だけなら何とでも言える
善意を浪費しないで下さい
それで、自分に厳しくなれた?
清冽に、ひたむきに、愚かに

幸せなほど甘くて、後味は最悪
そこから答えは見えるのかい?
オーケイ、あんたなんか嫌いだ
嘘でもいいってことなのかい?
常世の花は枯れるを知る

エンジンがかかりすぎる
道理だが納得しかねる
それってフェティッシュ
貴方を否定するごとに
こわい言葉ばかり使う

生きたいと言う甘えが絶望を導く
果てることを知らず風は吹き行く
貴方の寂しさは紛れることはないよ
怒りを以って受け入れられる私と言う概念
いじましくて涙が出るじゃあございませんか